晃華学園様ではICT教育を推進する上で、生徒用端末は学校で厳しくMDMで管理したものを用意されており、生徒の情報リテラシー向上に合わせて段階的に使用用途を広げておられます。また自己管理のツールとしては、手書きの手帳というアナログを採用し、情報はデジタルで情報化するという、デジタルとアナログ の良い部分を選んで使い分けされています。
生徒用端末の充電+保管庫として、FOUR-rとSMALLをそれぞれの用途に合わせてご活用いただいております。
晃華学園は東京都調布市に位置し、カトリック精神を根幹とした教育を行っています。
教員の端末はMicrosoft Surface3、生徒はLTEタイプのiPad mini4(レンタル)を使用しています。 2016年度の中学1年生160人全員からスタートし、現在中学1年生と2年生合計318名が利用しています。
SoftBankのMDMと ベネッセホールディングスとソフトバンクが立ち上げたClassi株式会社が提供する Classiという授業・学習支援プラットフォームをベースに、さまざまなアプリを使用しています。2017年夏には校内のWi-Fiも整うので、今後Wi-FiタイプのiPadを追加購入し、高校生の授業でも活用できるようにしていく予定です。
高校生用のiPadは「クラスルーム」というAppleが教育機関向けにリリースしたアプリを使って管理できればと考えています。
本校は、校舎を立て直してもう10年以上経過していますが、校舎を汚さない、傷つけないということをとても重視していました。タブレットカートの丸みを帯びたデザインと、やさしい色合いは、白木を基調としたこの校舎にぴったりだと思い、一目惚れでした。
収納する端末はiPad miniと小型ですが、プロジェクターを短焦点のものに買い替えた関係で、プロジェクター台としても使えるように、あえて大きい方のFOUR-rタイプをセレクトいたしました。
キャスターが大きく、とても安定しているので、エレベーターで他のフロアに持ち運ぶときにも安心です。当初は、オプションの大型キャスターを採用しようと思っていましたが、標準のもので十分対応できています。 2017年夏に購入するものは、プロジェクターを載せないので、SMALLタイプを選ぶ予定です。
タブレットカートには、フェルトを両面テープで貼って、クッションにしています。生徒には、「丁寧に使ってね」と言い続けていますが、それでも何度も出し入れしていれば、ラックやタブレットに傷ができてしまいます。
授業ごとの頻繁な出し入れが想定されたので、最初の時点でフェルトを貼ってしまいました。生徒は、教員が手をかけているとわかると、それに応じた対応をしてくれるものです。私たち教員自身が「丁寧に使おう」と意識することが、生徒の丁寧さにつながっていることを実感します。
また、生徒の出席番号をテプラで全て貼ることで、生徒は「自分の端末」という意識が高まり、より大切に扱うようになります。最初の手間はかかりますが、生徒のことを考えると、この手間は省けませんね。
中学のうちに、基本的な学習習慣と基礎学力を定着させたいと考えております。もともと本校は小テストの量が多めなので、それをデジタル化して、生徒にとっても、教員にとっても効率が良くなればと思ったことがきっかけですね。
デジタル機器に苦手意識がある教員も少なからずいるので、本校では「使える教員、使う意欲のある教員から。できるところから着実に。」という方針でスタートしました。
また、ICTの方が向いていること、ICTを使わない方が向いていることをしっかり見極めて、生徒につけさせたい力が何かを、常に問いながら導入することにしました。つまり、『デジタル・アナログ・ハイブリッド運用』です。
プリント配布の小テストと、Web上の小テストの一番の違いは、解答(採点)の速さです。これまでも教員は小テストのあとすぐに採点し、できるだけ早く返す努力をしてきました。しかし、Webテストであれば、解き終わった瞬間に点数が表示され、どこが間違いだったか即座にわかります。
即座に結果がわかることで、意外な効果が見えてきました。今までであれば、返却されたテストを見ても見直しをしなかった生徒が、タブレットであれば、解き終わった瞬間に「なぜ自分はこの問題を間違えたのか」と食い入るように見直しているのです。
勉強が苦手な生徒ほど、この即時性は有効であり、これは導入してみるまで予想していなかった反応です。
また、調べ学習が、教員の目の届くところで行えるようになったのも大きな変化です。録音や録画の緊張感も、今までにはない雰囲気です。教員もタブレットを教室内に持ち込むようになって、生徒たちの緊張感も変わってきました。以前は、何かの文章を書かせたり、スケッチを描かせたりしたとき、一度作品を集めて教員がチェックし、良いものをコピーしたりして後日生徒にフィードバックしていましたが、良いと思った作品を即座に写真にとり、その場でプロジェクターで表示するので、生徒は手を抜けなくなりましたね(笑)。
各自のペースで録画や録音できるというのも、従来の板書型の授業と大きく変わったところです。先日、英語の授業でリードのテストを行ったのですが、これまでは指定された文章を上手に読み上げるという課題では、教員の前に生徒が長い行列をつくり、並んで待っているというスタイルでした。タブレットの録音機能を使って、各自で音声データをClassiに送信するというスタイルに変えたところ、これまでにはない緊張感で必死に取り組み始めたのです。
人前で発表する力も大事で、それはそれで緊張感を持って臨むのですが、その一方で、やり直しのきかない録音となると別の緊張感が漂い、生徒たちの、そのひたむきな取り組み方に私たちもとても刺激を受けました。他の人が読み上げたものを聞くこともできるので、生徒同士にも良い刺激になったようです。このような、授業のスパイスになる使い方を広げていきたいです。
本校では自己管理能力を高めるため、スコラ手帳を採用しています。
普通の手帳なのですが、学校専用手帳なので、非常に工夫されていて、時間割とテストの点数が書ける欄があったり、勉強時間がかけたり、あとは欄の中が1〜6時間目までという欄になっていて、通常の大人の手帳の9:00,10:00などではなく、学校区切りの時間で1限、2限、3限という欄になっています。
学校に特化した手帳ですから、TODOリスト、宿題、持ち物などを書く欄があったり、勉強時間を書く欄があったり、テストまで何週間というのがあったり、普通の大人の手帳よりもさらに工夫されているので、これを持ってまずアナログできちんと自己管理します。そして手帳に記載している情報をClassiの方に入力すると、すぐにグラフ化してくれるので、社会の勉強が足りてないな、英語の小テスト対策が手薄かもと、不足している部分を気付ことができます。
次は、YOGABOOKやSONYのデジタルペーパーのような機種を導入して、数式や英作文をタブレット上に自由に書いて、教員がすぐに添削できるようにしたいと考えています。
特にYOGABOOKはキーボード面がフルフラットで、そこに紙を置いて専用のペンで普通に文字を書くと、書いた文字をモニタに表示できるので、グラフを手書きしたり、意見を書きこんだり、活用できる場面が広がります。
Metamoji Note Liteなどにも取り込めるので便利だと思います。
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